水のいのち
降りしきれ 雨よ
降りしきれ
すべて
立ちすくむものの上に
また
横たわるものの上に(高田三郎作曲・高野喜久雄作詞 合唱組曲「水のいのち」より「雨」から冒頭を引用)
このところ少し冷え込んだので、桜の葉が一気にあざやかになりました。黄色や橙、朱に赤と、とりどりに色が変わり、散ってゆきます。そこへ秋の雨が降り、黒くぬれた木立に葉っぱのじゅうたんが赤々と映え、それはもう本当にため息が出るほど綺麗です。
梅雨はあまり好きじゃないのですが、静かに落ちてくる春や秋の雨は大好きです。
冒頭の引用は「水のいのち」という合唱組曲の最初の曲「雨」の一節ですが、これも「聴くと必ず泣いてしまう曲」として私の中にしまわれています。小学生のころ母親が当時流行だった「ママさんコーラス」に参加していて、その時初めて耳にしました。以来私の心の中には、この曲と共にやわらかな雨が永遠に降りしきる部屋ができました。そしてなにかのはずみに、たとえば上のようなぬれた裸木を見たりすると、ぽうっと気持ちの表にでてくるのです。
組曲は「雨」「水たまり」「川」「海」「海よ」の5曲から成ります。地に降りそそいだ水が、よどんで溜まったり、または川となって流れ、最後には大海に注いでまた空に上るありさまが、人の生き方に重ね合わせるような流れで描かれています。
自然の大きな営みである水の循環を唱っていますが、いわゆるエコロジーな歌ではありません。自然に対する素直で素朴な驚きと、人間への深い気持ちが織り込まれている組曲です。私のつたない言葉を並べるよりも、聴いてもらったほうがよっぽど話が早いので、本当はCDで合唱を聞いてもらうといいのですが、こちらのサイト(管理者さんによるとJASRACの許可済みらしいです)にメロディと詩が載っていますので、よかったらゴーしてみてください。というか、お願いぜひ聞いてー(笑)。合唱曲というカテゴリはできれば無視で。詩とメロディの融合があまりにもすばらしく、ホントにそういうジャンルではしばれません。
11月 29, 2006 歌や踊り | Permalink | コメント (0) | トラックバック (0)
