ぼんご、ぼんご、ぼんご
私が最も好きな絵本のひとつで、そこらへんを歩いている人を捉まえてキョーハクしてでも読ませたいと思うものに、「あふりかのたいこ」という作品があります。内容がすばらしいのはいうまでもないのですが、とある理由で今日探し物をしていたら、この本をダンボールの中からしばらくぶりに発見し、作者が瀬田貞二氏だったことを初めて知りました。
瀬田氏は「指輪物語」や「ナルニア国ものがたり」の訳者として有名な方です。創作もされていたことは知っていたのですが、まさかこの絵本が氏の作とは思ってもみませんでした。「指輪物語」を読む何年も前に出会っていたなんて、なんともいえず不思議な気持ちです。
「あふりかのたいこ」は、人に何かを伝えたいとき、とりわけそれが年少者だった場合、文章をどこまで削り落として読み手の想像力を引き出せるかが大切で、表現が幼稚すぎたり説教くさかったりしてはダメだということがよくわかる絵本です。今は入手が難しいかもしれませんが、本当に大好きな絵本なので、古本をサーチしてでも色々な人に読んでもらえるといいなぁと思います。その想いをこめて引用を――。
めをつぶった タンボの くちから、
ひとりでに、たいこの ことばが ながれでた。
「じゅうを てばなせ。
けものに まじれ。
いのちの みずを のんで、
いのちに めをさませ」
瀬田 貞二氏作・寺島 竜一氏画 「あふりかのたいこ」(福音館書店)より引用
1月 31, 2006 児童書 | Permalink | コメント (3) | トラックバック (0)
