スクリーミング・ブルー

 この作品の特徴はなんといっても色と光。読んでいると、あざやかな色彩と光が自然に頭の中に浮かんでくるミステリーです。色は謎解きに関係ないようでいて奥深いところで関係しているようにも思えます。右は文庫版。装画は単行本のほうがすてきだし雰囲気にもあっていると思います。

 

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今夜は眠れない 夢にも思わない

 この2冊は、できれば続き物として読んだほうが楽しめると思います。時間軸的にも、「今夜は~」の後に「夢にも~」の事件が起こる設定です。
 まだヒゲも生えそろわない中学生の少年二人が、思いがけない出来事から大きな事件に巻き込まれ、その過程がミステリー仕立てになっているのですが、少年たちの成長物語という側面もあります。でもお説教くさいところはみじんもありません。両作品とも、主人公たちは、中学生にとって少々シビアすぎるような人間関係を見せつけられることになるのですが、それでもなお読後がさらりとしているのは、やはり宮部さんだからだなぁと思います。

 

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マリア・プロジェクト

 ぐいぐい引き込む力はあるのに、読後がどうもすっきりしなかった作品。不妊治療と臓器売買というデリケートなテーマを扱っているのだけど、社会派小説というにはメンタル面の描写が納得できず、じゃあ冒険小説なのかというと、語り口が湿っぽすぎていまいちなのです。
 ちなみに臓器売買をテーマにした小説だと、帚木蓬生氏の臓器農場のほうがはるかに読み応えがあります。

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誰か

 本でも映画でも、体験した直後には特に強い感動を覚えたわけではないのに、その後何かことあるごとに、その中の色々なシーンが頭に浮かんでしまう、という作品があります。「誰か」は私にとってそういう本になりそうです。

 

比べると、やはり単行本(右)の装丁のほうが好きです。

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少年計数機

 石田衣良さんの代表作「池袋ウエストゲートパーク」の第二弾。
 独特の鋭いテンポで、アウトローな世界や都会の病む魂が描かれるシリーズ。甘いところなどこれっぽっちもないのに、読後はキンキンに冷えたラムネのようにさわやかです。

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御宿かわせみ 一両二分の女

 平岩さんの人気シリーズ「御宿かわせみ」の9巻目。
 実は1巻をまだ読んでいません。行く先々の本屋が申し合わせたように1巻だけ置いてなくて。でも一話完結スタイルなので、途中から読んでも十分楽しめます。江戸の粋でスリリングな捕物劇へタイムスリップ。

 ※その後、やっと1巻にめぐり会い、読むことができました。

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炎立つ

 ずっと読みたいと思っていたのに、なぜかなかなか手に取って読むところまでいかなかった本。

 政治の主導権が貴族から武士へ移り変わろうとしていた中世初期の日本、みちのくの地にいわば独立した“くに”を創ろうとした、豪族安倍氏と奥州藤原氏の物語です。日本史上最大級クラスの「まつろわぬ者たち」の物語ともいえます。NHK大河ドラマ化でも有名。

 (単行本は画像がないので文庫版にしたんだけど、装画のセンスないなぁ)

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人質カノン

 普通の人々の生活のひだを縦糸に、ミステリーの味つけを横糸にして編み上げられた、7つの物語。

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あかんべえ

 お化け屋敷という古典的なモチーフが、宮部さんの手にかかるとこうなります。
そして後味さわやか。

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